救いに至る信仰とは?
善行を積むと天国に入れるの?
神さまが人を救う基準は善行じゃないよ
聖書的 | 救いの原則 |
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信仰の対象 | 神(三位一体) |
救いのベース | キリストの十字架の贖い |
救いの方法 | 信仰により、恵みによって |
信仰の内容 | 時代によって異なる(※) |
※今の時代(教会時代)の信仰の内容は、「福音」です。
信仰の内容が「時代によって異なる」
そして言った。「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」 イエスは、彼に言われた。「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」
Luk 23:42-43
「福音」がまだ啓示される前、イエスと共に十字架にかかっていた罪人は、イエスが旧約聖書に預言されたメシアだと信じる信仰により救われました。
ここで、時間の経過と共に神の啓示が積み重なってきた「漸進的啓示」という概念を理解する必要があります。
旧約時代、イエスが地上生涯を歩まれる前は、「メシアが来られる」という約束までの啓示ですが、
イエスの地上生涯の間は、「イエスがメシアである」という啓示を信じることが求められました。
そしてさらに、教会時代では、「福音」が啓示され、福音に応答してキリストに信頼する信仰が求められるようになりました。
漸進的に、つまり徐々に啓示され、その啓示の内容によって時代ごとに求められる信仰の内容が変化するということです。
私たちはそのことを理解する必要があります。
救いに至る信仰の3つのプロセス
福音に対する次の3つのプロセスによって、救いに至ることができます。
- 知識:福音の知識を得る
- 同意:福音に同意する
- 信頼:福音を通して神に信頼する
では、それぞれをさらに詳しく見ていきましょう。
1.知識:福音の知識を得る
じゃあ、救われるためには何が必要なの?
まず、福音の内容を理解することが必要だね
福音に関してはこちらの記事に詳しく書いています。ご覧ください。
「そのように、信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについてのみことばによるのです」
ローマ 10:17
救われるためには「信仰」が必要です。
そして、信じるには、信仰の内容である「福音」を知る必要があります。
しかしそれだけでは、救いに至る信仰とは言えないのです。
誤解のないように言っておきますが、「福音」だけでは足りないと言っているのではありません。
詳しくは続きをお読みください。
2.同意:福音に同意する
「あなたは、神はおひとりだと信じています。りっぱなことです。ですが、悪霊どももそう信じて、身震いしています」
ヤコブ 2:19
救われるためには「福音」への同意が必要です。
しかし、悪霊どもも「福音」の知識はありますし、実際に、「死・葬り・復活」を目撃していたことでしょう。
悪霊どもも、福音が事実であることには「同意」するしかないのですが、救われません。
へぇ!悪霊どもも「同意」してる。でも救われないやねぇ
「福音の知識」があり、「福音に同意」していても救いに至ることができない。
重要なことが欠けているのですが、では、何が欠けているのでしょう。
3.信頼:福音を通して神に信頼する
「すなわち、イエス・キリストを信じる信仰による神の義であって、それはすべての信じる人に与えられ、何の差別もありません」
ローマ 3:22
「また私たちのためです。すなわち、私たちの主イエスを死者の中からよみがえらせた方を信じる私たちも、その信仰を義とみなされるのです」
ローマ 4:24
つまり、福音で示されたキリストを、そのようなお方として「信頼」することが救いに至る信仰です。
まとめ
- 「福音の知識」を得て
- 「福音に同意」して
- 「福音を通して神に信頼する」
これが「救いに至る信仰」であると言うことができます。
逆に、「福音」によらない救いは、私たちに与えられていないのです。
ここまで、福音に対する私たちの応答という視点で見てきましたが、聖霊の導きという視点で救いに至るプロセスを見てみましょう。
福音を通して、聖霊が「認罪」へと導いてくださいます。
そして福音に心を開く準備が整い、福音を信じて救われます。
つまり「福音」の知識を得て、それに基づいて「認罪」を経験するのです。
認罪について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
「救われた」とはどういう状態?実はものすごく深い概念です。以下の記事をご覧ください。
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