栄化:救いの三要素の3番目の要素(未来形の救い)
「救い」には3つの要素があります。
1 | 義認 | 過去形の救い | 罪責からの解放 | 神の義の転嫁 |
2 | 聖化 | 現在形の救い | 罪の力からの解放 | 神の義の賦与 |
3 | 栄化 | 未来形の救い | 聖化の完成 | 神との一致 |
この記事を読むと、3番目の要素「栄化」について詳しく知ることができるようになります。
栄化=聖化の完成
被造物のうめき
被造物も、切実な思いで神の子どもたちの現れを待ち望んでいるのです。それは、被造物が虚無に服したのが自分の意志ではなく、 服従させた方によるのであって、望みがあるからです。
ローマ8:19~20
この聖句から、被造物に責任がないことがわかります。では、責任は誰にあるのでしょう?
それはアダムです。
アダムの罪による呪いが被造物を虚無に服させている原因です。
そして、その呪いが栄光に変えられることを待ち望んでいるのです。
※被造物が擬人法で表現されていますが、これはへブル的手法です。
被造物のうめきの解決は?
被造物自体も、滅びの束縛から解放され、神の子どもたちの栄光の自由の中に入れられます。私たちは、被造物全体が今に至るまで、ともにうめきともに産みの苦しみをしていることを知っています。
ローマ8: 21~22
キリストの再臨のとき、復活のからだを持つ「神の子」たちが現れ、エデンの園の状態が回復されます。それは千年王国の成就です。
アダムの堕落以来、崩壊しつつある自然界ですが、その時が来るまで、ともに生みの苦しみをしています。
「生みの苦しみ」それは希望ある苦しみです。
私たちのうめき
そればかりでなく、御霊の初穂をいただいている私たち自身も、心の中でうめきながら、子にしていただくこと、すなわち、私たちのからだの贖われることを待ち望んでいます。
ローマ8: 23
「御霊」を受けました。それは神の恵みの初穂。終末的保証です。
しかし、それ以上に「からだの贖われることを待ち望んでいる」というのです。
私たちは、この望みによって救われているのです。目に見える望みは、望みではありません。だれでも目で見ていることを、どうしてさらに望むでしょう。もしまだ見ていないものを望んでいるのなら、私たちは、忍耐をもって熱心に待ちます。
Rom 8:24-25
すでに得ているもの | 御霊の初穂 | 永遠の保証が与えられている | 望みではない |
まだ得ていないもの | 救いの完成 | 復活のからだを受ける | 忍耐をもって熱心に待つ |
確かにこの幕屋の中にいる間は、私たちは重荷を負って、うめいています。それは、この幕屋を脱ぎたいと思うからでなく、かえって天からの住まいを着たいからです。そのことによって、死ぬべきものがいのちにのまれてしまうためにです。
2コリント 5:4
この幕屋を脱ぎたい | < | 天からの住まいを着たい |
聖霊のうめき=とりなし
御霊も同じようにして、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、どのように祈ったらよいかわからないのですが、御霊ご自身が、言いようもない深いうめきによって、私たちのためにとりなしてくださいます。
ローマ8:26
私たちは、肉体的・道徳的に、また理解力においても弱いのです。
だから、神の御心にかなう祈りをささげることができません。
しかし、御霊が深いうめきによって執り成してくださるので、私たちの祈りは神に届いているのです。
人間の心を探り窮める方は、御霊の思いが何かをよく知っておられます。なぜなら、御霊は、神のみこころに従って、聖徒のためにとりなしをしてくださるからです。
ローマ8:27
- 聖霊は内住され、私たちの思いをよく知っておられる
- 父なる神は御霊の思いを、そして御霊は神の御心を知っておられます。
だから、神はあなたの悩み苦しみを、あなた自身の様によくご存じです。
結論
神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。
ローマ8:28
神に召された人々のために、神がすべてのことを働かせて益としてくださいます。
神がすべてのことを「働かせて」と言われますが、この動詞(ギリシア語:スネルゲオウ)は現在形で動作の継続を示します。
あなたの悩み・苦しみをご存じの神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、今日も信じ、信頼して歩みましょう。
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